(写真はQuest Pro)
MetaのCEOマーク・ザッカーバーグが、次世代のコンシューマー向けVRヘッドセット Quest 3 は300ドルから500ドル程度の価格になること、年内ではなく2023年以降の発売となることを明らかにしました。
Meta Connect 2022イベントで正式発表となった最新VRヘッドセット Quest Pro は22万6800円というプロ仕様なお値段でしたが、コンシューマー向けの新型は現行の Quest 2とそれほど変わらない価格で買えると安心して良さそうです。
ザッカーバーグが「Quest 3」と価格帯について言及したのは Stratechery によるインタビュー中。アナリストBen Thompson氏が、コンピュータはまず企業で導入が進み多くの人が触れる機会を得たことで、個人でも欲しがる人が増えパーソナルな製品として普及したという見方を述べ、マイクロソフトとの提携はこの流れを意識したものかと質問した際でした。
ザッカーバーグは回答のなかで、この新たなVRプラットフォームが今後どのように発展してゆくか予測した際、デバイスおよび付帯する技術には二つの大きなプライスポイントがあると考えた、うちひとつは「Quest 2や、発表はまだだが開発中の次世代モデルQuest 3」のようなコンシューマー製品であり、もうひとつは発表したばかりの Quest Pro のような製品、ノートPCに1500ドルや2000ドルを払う気があるプロやナレッジワーカー向けだとして、 新製品を具体的に「Quest 3」と呼んでいます。
Metaが次世代のVRヘッドセットとして、Quest ProだけでなくQuest 2後継も開発中であることは、Meta Connect イベントのかなり前から半ば既成事実のように考えられてきました。
Meta Connect 2022の基調講演でも、Quest Pro は従来の Quest 2とは別のプロ向け・エンタープライズ向けハイエンドモデルであること、どちらの系列にも将来的には新製品が登場すること、将来のコンシューマー向け新製品には Quest Pro で培った技術や得たフィードバックを反映することを予告しており、具体名こそ出さないものの、Quest 3に相当する新製品の存在は公言していた状態です。
とはいえQuest 3の価格帯が「300、400、500ドル」という、現行の Quest 2からさほど変わらないことを確認できたのは安心できるニュース。Quest 2は発売2年目になって値上げしたものの、ストレージ容量により400ドルまたは500ドルなので、後継機種もほぼそのままになることを期待できます。
発売時期については「今年ではない」としているのみで具体的には不明。年末商戦にいきなり投入することはないだけで、2023年内なのか2024年以降かも分かりません。
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