異星文明からの侵略を受けた地球人類の、数世紀にわたる戦いを描いた大河SF「地球往事」第1作「三体」のアニメ版が中国の動画サービスbilibiliで制作されていましたが、12月10日から放映がスタートしています。リアルな人物が動く、フルCGアニメーションです。
三体は導入部分ともいえる「三体」、主人公が異星文明と頭脳戦を繰り広げる「黒暗森林」、さらに未来の過酷な戦いから宇宙の終焉までを描く完結編「死神永生」から構成された、中国の作家である劉慈欣氏による大作SFで、アジア人作家として初めてヒューゴー賞を長編部門で受賞するなど、世界的に評価されている作品です。
シリーズのうち1話と2話が公開済みですが、地域制限がかかっており、日本からは視聴できません。何らかの方法で視聴できた人によれば、小説とは大きく構成が異なっており、冒頭から1巻の超重要シーンが入っていることに驚いたそうです。
まだ見ていないのにネタバレは嫌という人は、そもそもこのアニメ版を見るのを回避するか、日本での視聴がスタートする前に、少なくとも「三体」を読了しておくことを強くお勧めします。
三体はbilibili版アニメーションの他に、Netflixで実写シリーズ制作が進んでいます。脚本と製作総指揮を担当するのは、大河ファンタジー「ゲーム・オブ・スローンズ」を成功させたデビッド・ベニオフとD・B・ワイスのコンビ。すでにシーズン1の撮影は終了しており、編集とポスプロの段階に入っています。公開は2023年を予定。
9月に公開されたNetflixのファンイベントTudumで、制作中のシーンが一部紹介されましたが、この中には第3部「死神永生」にしか登場しないつよつよキャラクターが入っています。制作スタッフも「宇宙の終わり」まで描ききると断言しているので、シリーズ最後までやるつもりのようです。
こちらも、第3部のあのキャラかとわかってしまう、厳密にいえばネタバレが含まれているので、気になる方はYouTubeで公開されているチラ見せすら目にしないほうがいいかもしれません。