マイクロソフトは6月12日未明のXbox Games Showcaseで、人気フライトシムの最新作『Microsoft Flight Simulator 2024』を正式発表しました。
発売日は2024年であること以外は不明ですが、Xbox Game Pass、PC Game Pass、Xbox Cloud Gaming、Windows 10/11、Steam版が予告されています。
「Microsoft Flight Simulator」は、1982年から40年以上も続くマイクロソフト史上最長のゲームシリーズ。2020年に登場した前作は当初、本格的なゲーミングPCでも処理が重いことが知られていました。が、後にXbox Series X|S版のリリースと合わせて最適化が図られ、フレームレート向上やRAM消費量の軽減を成し遂げています。
前作で注目されたのは航空機よりも、マップや飛行状況の凄まじいリアルさ。衛星写真や航空写真、Bingマップの地図データ等を元に機械学習で地形を再現した上に、気象や風向き、全世界の運航情報などライブデータも反映させて「もうひとつの地球」を目指すというもの。実際に自分の家や職場の上空を飛んだり、発生中の台風やハリケーンに突入することもできました。
そして最新作でもシミュレーションやクラウド、機械学習、グラフィックス、ゲームの最新技術を投入し、「史上最も洗練された、没入感があり畏敬の念を抱かせる」フライトシミュレーターを目指して設計しているとしています。そのために大幅に進化したAsobo Studioエンジン(Asobi Studioは前作に引き続き開発担当)を搭載しています。
さらに今作では「航空業界への夢を追いかけましょう」としてお仕事シミュレータの側面が強調されているようです。軍用機はもちろんのこと、山岳地帯でのヘリコプターによる救助活動や小型機による患者の搬送、上空からの農薬散布や輸送機の操縦、空のスポーツ・エアレースに至るまで、ありとあらゆる「空のお仕事」を詰め込んだ映像が公開されています。
前作のXbox Series X|S版は、グラフィックをハードウェアに合わせた他は、妥協なくPC版と同一の内容となっていました。そのため少なからずストレージ容量を確保する必要がありました。今作でも発売日の前に遊ばなくなったゲームを整理しておく方がいいのかもしれません。