まもなく登場するiPhone 15(仮)シリーズのうちProモデルは、従来のLightning端子がUSB-Cポートに変更され、しかも高速転送できるUSB 3.2またはThunderbolt 3に対応すると著名アナリストが予想していました。
もしも新型iPhone本体が対応していても、使用ケーブルが非対応であれば高速データ転送はできません。本体に同梱されるケーブルについては、iPhone 15標準モデルはLightning(USB 2.0)相当の480Mbps対応に留まるとの証言もありました。
それに続き、アップルはiPhone 15 Pro向けに最大40GbpsのThunderbolt 4、またはUSB4に対応したケーブルを本体とは別売りするかもしれないと、著名リーカーが主張しています。
アップル製品の試作品コレクターとして知られるKosutami氏は、「別売りのiPhone 15 Pro用データ転送ケーブル」と称する写真を公開。長さは0.8mで、既存の純正「Thunderbolt 4 Proケーブル(1.8m)」よりも短く、150Wまでの充電に対応すると述べています。
なおKosutami氏は、はじめ「最大120W対応」と述べていましたが、後に「最大150W対応」へと修正しています。
アップル純正Thunderbolt 4 Proケーブル(1.8m)は1万8800円もするため、たとえ長さが半分未満としても、コストや価格を考えれば別売りが妥当でしょう。
これまで識者らは、iPhone 15 Proモデルは「少なくとも」USB 3.2かThunderbolt 3をサポートすると述べていました。しかし、USB4/Thunderbolt 4はどちらも最大転送速度は40Gbpsであり、USB 3.2規格(上限20Gbps)の倍となります。
またiPhone 15 Pro用別売りケーブルが150W充電対応とすれば、発売済みThunderbolt 4 Proケーブルの最大100Wを超えることにもなります。
とはいえ、ケーブルの仕様は本体の仕様を上回ればなんら問題はないため、iPhone 15 Proが150W対応とは限りません。米9to5Macは、iPhone 15シリーズのうち「少なくとも1機種」は35Wの有線充電対応だと主張していました。
もっとも、今回の写真をリークしたKosutami氏は「2月に入手済みのDVT(設計検証テスト)サンプル」だと但し書きを付けています。製品版では、仕様が変わる可能性もあるでしょう。
Kosutami氏はまた、少し前に「iPhone 15 Pro USB-Cケーブル DVTサンプル」と称する写真を公開しています。こちらは本体と同梱ケーブルのようですが、別売りケーブルよりもデータ転送や充電速度が抑えられているのかもしれません。
iPhone 14 Proでは、メインカメラの画素数が前世代の1200万画素から4800万画素となりました。Apple ProRAWでは4800万画素での撮影ができますが、その際のデータサイズが1200万画素での約25MBから約75MBへ、3倍になるとの指摘もありました。
iPhoneからMac等にデータを有線転送する場合、従来のLightningのままであれば、かなりの時間がかかることになります。Proモデルが高速データ転送できる仕様に移行するのは、必然かもしれません。
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