Twitter代替サービスとして注目されるThreadsの責任者アダム・モセリ氏が、外部サービスやアプリと連携するためのAPIを開発中であると述べました。
ThreadsにはTwitterのTweetDeckに相当するものがあるかというユーザーからの質問に対して、テクノロジージャーナリストのケイシー・ニュートン氏が「APIがないので、そのようなものはまだない」と返答したところ、モセリ氏は「(APIの開発に)取り組んでいる。懸念しているのは、パブリッシャーのコンテンツが大幅に増える一方で、クリエイターのコンテンツはあまり増加しないことだが、それでもやる必要があると考えている」と明かしました。
APIはApplication Programming Interfaceの略で、アプリケーション間でのやりとりを可能にする技術のこと。
たとえばX / Twitter連携アプリやサービスは、TwitterのAPIを利用してツイートのスケジュール投稿などを可能にします。Twitterにはユーザーが便利に使えるサードパーティ製クライアントとして、TweetbotやTwitterrificなどがありました。
しかし現在のXでは、イーロン・マスク氏の方針により無料のAPIは厳しく制限され、有料の部分も大幅に値上げしたことで、多くのアプリやサービスが事業を終了しました。
モセリ氏は今月はじめ、「ニュースを伝えるのに反対するわけではないものの、Threadsとしては積極的にニュースを拡散することはない」と述べていました。
しかし多くのニュースソースは、Twitterをはじめ、FacebookやLinkedInその他のソーシャルプラットフォームに対して自動的にニュースを配信するためにサードパーティ製のツールとAPIを利用して活用してきた歴史があります。ThreadsではまだAPIがないため、これらの作業は人力に頼っている状況です。
モセリ氏はニュースを投稿するだけでなく、クリエイターが多様なコンテンツを投稿するためにもAPIを使ったツールが必要だとしています。
たとえばInstagramは何種類かのAPIを用意して、クリエイター(またはインフルエンサー)やビジネスアカウントにメッセージの管理や、フォロワーやエンゲージに関するデータの収集機能などを提供しています。