AI作曲サービスは、Sunoが先行し、UdioとSonautoがそれを追いかける図式となっています。そのSunoとUdioが相次いで製品強化を発表しました。
まずは、Udio。一度に32秒しか生成できないというUdio最大の弱点が改善されたバージョンを提供開始しました。今度は最大2分10秒の生成が一度で可能となります。
Udioは2分10秒の生成が可能に。ただし今使えるのは月額30ドルProユーザーのみ
新バージョン「Udio-130」には、このほかに、プロンプトと歌詞の強度、ハッシュ値、生成をスタートするタイミングなどを調整できる機能も追加されています。
Stable Diffusionに近いパラメータ操作が可能になったわけです。音質パラメータも加わっています。生成をスタートするタイミングはExtendで曲を延長するときに便利でしょう。
さて、このUdio-130ですが、サブスクリプションの有料プランのうち、高い方のProプランしか現時点では利用できません。筆者は月額10ドルのStandardプランだったのですが、このために月額30ドルのProプランに切り替えました。
ものは考え方で、これまでは4回生成しないと2分以上の曲を作れなかったのに、それが1回でできるのなら月額料金が3倍になってもお得ではないかと。
そして、早速試してみました。
なかなか良いです。しかし、生成にはかなりの時間がかかります。この作例では5分でした。それでもExtendを繰り返す手間を考えたらはるかに良いです。
Sunoは全ユーザーに4分作曲を開放
一方、Sunoはすでに4分の一挙生成に対応しているのですが、これを課金ユーザーだけでなく、Early Accessが取れて、無料ユーザーにも開放しました。
4分あれば大抵の場合、エンディングまで完結してくれるので、無課金ユーザーでも1日10曲の完成曲を自分のものにできるというわけです。無課金と課金の違いは、WAVファイルの出力機能と商用利用なので、それがいらないという人にとっては朗報でしょう。
Sunoの4分モードで作った同じ歌詞、同じプロンプトの曲がこちら。
SunoのCustom Modeには、Lyricsウィンドウに歌詞の一部を入れてGenerate Lyricsボタンを押すと、完成形にしてくれる機能があります。上の曲は、「痺れてる」とだけ入力して、あとはSunoが作詞。そこから提案される音楽スタイルタグを追加していったら名曲ができてしまったのです。
これだけ歌が上手いシンガー、日本にどれだけいると思います?