Googleは、人間がタスクを与えると自律的に実装計画を立ててコードの生成や変更、バグフィクスなどを実行してくれるAIエージェント「Jules」を発表しました。
同社が発表した最新の生成AIモデルであるGemini 2.0が用いられています。
タスクやイシューを与えると、それを起点に自律的なプログラミングを行う生成AIを用いたサービスは、先日正式サービス化されたDevinや、現在テクニカルプレビュー中のGitHub Copilot Workspaceなど、すでに先行しているサービスが存在します。
参考:GitHub、「Copilot Workspace」テクニカルプレビューを開始。ほとんど全ての開発工程をAIで自動化
GoogleもGemini 2.0によって、同様に自律的なプログラミングが可能なレベルのサービスを開発可能になったということでしょう。
Julesが動作する様子
Googleが公開したJulesのデモ動画からの画面キャプチャで、Julesが動作する様子を紹介しましょう。
まずJulesに対してプロンプトでタスクを与えます。ここでは、あるAPIを使いやすくするためのフラグを設定するなどの改良を依頼しました。
どのようなフラグを追加したいか、などの例も指定してあります。
するとJulesが実装計画を作成。
人間が計画を確認、承認します。
10分程度、Julesが処理を続けます。
コードの追加変更が提案されるためコードレビューをし、問題なければコードをマージして完了です。
現在JulesはPythonとJavaScriptに対応していると説明されており、Googleが信頼するテスターに対して提供されています。2025年の早い時期に、Julesに興味のあるデベロッパーに対して提供予定で、ウェイティングリストへの登録が始まっています。
この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が掲載した『自律的にプログラミングをするAIエージェント「Jules」、Googleが発表。人間がタスクを与えると実装計画を作成、コードの生成や変更、バグフィクスなどを実行』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。