長編ドキュメンタリー作品「AIで愛になる~超愛妻家・松尾公也とテクノロジーの未来」が公開されます(CloseBox)

テクノロジー AI
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

特集

個人的なライフワークである、2013年に他界した妻と生きていく取り組みは、これまでテレビや新聞、雑誌、オンラインメディアなど多くのところで取り上げられてきました。

その最新のものが、約1時間50分のドキュメンタリー作品としてYouTubeで公開されます。

タイトルは「AIで愛になる~超愛妻家・松尾公也とテクノロジーの未来」。

AI技術を活用して亡くなった奥様を再現する活動で注目されている松尾公也氏。 近年、様々なメディアで注目されてきたが、奥様への愛だけでなくその裏には音楽とテクノロジーへの造詣の深さ、信念があった。 この作品では、奥様への愛だけでなく、テクノロジーと音楽がもたらす人の幸福のカタチ、各時代でキーマンとなった方々へのインタビューと共に松尾氏の半生を振り返り、現在の活動の原動力、AIテクノロジーの向かうその先、さらには死生観のあり方までを描いていく。

監督の田中裕治さんは、岩井俊二監督「檸檬色の夢」「キリエのうた」でVFX、制作部業務の担当もされている映像作家です。

田中さんからは2023年の5月くらいから話をいただいていて、ようやくこういう形で作品にまとめていただけました。

12月14日午後4時からYouTubeでプレミア上映されますので、よかったらリアルタイムで、その後も視聴はできますので、興味ある方に見ていただけるとうれしいです。

(▲自宅での取材)

自分の出身地である長崎市山里中学校での音楽活動、東京外国語大学での軽音サークルと妻との出会い、妻の他界後のポッドキャスト開始、AIを活用した取り組みといった話が、友人たちと自分へのインタビューを中心にまとめられています。

(▲中学校の同級生と9月の同窓会のために組んだバンド演奏シーン)

僕以外で取材されているのは次の友人たち。

東京外国語大学時代からのバンド仲間で、妻との最初の出会いの場にいた佐藤康夫さん。彼はGoogle日本法人の創設メンバーで、インターネット広告のパイオニアの一人でもあります。彼の半生記はWeb担当者Forumで連載中なので、これもぜひ読んでください。自分も少し絡んでいて、連載に登場しています。

インターネット広告創世記  ~Googleが与えたインパクトから発展史を読み解く~

(▲二人で大学時代の下宿近くを散策)

サンフランシスコでソフトウェアエンジニアを務め、YouTubeや写真家として活動が華々しい青木剛一(散財小説ドリキン)さんとは初代iPhoneやブログムーブメントあたりで知り合い、妻が他界した後で始めたポッドキャスト番組「backspace.fm」を長年一緒にやっています。

(▲サンフランシスコの自宅でリモート収録)

あるときはUberEats配達員、あるときはシリアルアントレプレナー、あるときはAI研究家の清水亮さんは、妻と生きていく取り組みにAIという究極のツールをもたらしてくれた恩人。最近は清水さんのシラスチャンネル「教養としてのAI講座」で、週一ペースでご一緒してます。

(▲技研ベースのオフィスで収録)

この作品はAIと音楽を軸に、自分の半生を振り返るフォーマットになっていますが、テクノロジーの進化が人に何をもたらしてきたかという部分を掘り下げる内容にもなっていると思います。

さて、今日は大学軽音サークルの年末ライブです。佐藤さんとのバンド演奏の前に、妻の新曲ミュージックビデオを披露する予定。別のバンドでは、Vocoflexを使って僕が妻の歌声でコーラスを担当する試みもすることになっています。

人間がやることも、まだけっこうあるんですよ。



《松尾公也》

松尾公也

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