Metaは12月5日、Meta Quest 3、Meta Quest Pro、および Meta Quest 2向けにv60 ソフトウェア アップデートを発表しました。今週から段階的に利用可能になります。
v60アップデートでは、レイアウトユーティリティアプリやQuest Pro のパフォーマンス向上など、多くの更新が含まれているのですが、その更新の1つとして、スマートフォンの通知表示機能が廃止されるとのことです。
Meta Questなどの没入感が高いVRヘッドセットは、長時間装着し続けることも珍しくはなく、そうなると当然スマートフォンへの通知なども確認できないことになります。このため、2021年5月(v29)にはiOS向けに、2021年11月(v34)にはAndroid向けにスマートフォンの通知をVRヘッドセット内で確認できる機能が追加されました。
この機能が削除される理由は説明されていませんが、よりVRに没入してほしいという思惑があるのかもしれません。また、Quest 3のカラーパススルー表示であれば、スマートフォンに通知がきているかどうかは確認できます。
そのままスマートフォンで操作を続けるのは難しいかもしれませんが、パススルーで通知の有無の確認し、必要ならヘッドセットを外してスマートフォンを操作するという方法なら問題はなさそうです。Quest 3への買い替えを促すための機能削除というのは少し穿った見方かもしれませんが、Quest 2やQuest Proでは通知確認が面倒になりそうです。
冒頭にも書きましたが、v60ソフトウェアアップデートでは、スマートフォンの通知機能が削除されるだけではなく、いくつかの新機能も追加されています。
レイアウトユーティリティアプリでは、現実世界のオブジェクトを物理的な空間で直接測定、整列、視覚化できるとのこと。これを使うことで、リビングの広さを測定したり、キッチンカウンターの高さと奥行きを測ったり、家具の配置を確認したりといったことが可能になります。
また、Quest Proでは、MRアプリケーション実行時のCPUとGPUのクロック速度を向上させるとのこと。Quest Proの発売時と比較し、CPU性能が最大34%向上、ダイナミック解像度がオンの場合、GPU性能が最大19%向上するとしています。
ほかにも、プロフィールの更新、Bluetooth設定の改善、セーフブラウジングの強化、境界の改善などが行われています。