ひとつ、またひとつと消えていき、記憶からも薄れつつあるリムーバブルメディア。この連載では、ゆるっと集めているメディアやドライブをふわっと紹介していきます。使ったことあるモノが登場するかも?
PocketStationは、1999年にソニーが開発した128KBのメモリーカード型PDAで、PS用のミニゲームを遊べる機能が特徴。約490万台が販売され、「どこでもいっしょ」などのゲームで人気を博した。2002年に製造終了。
「130mm書換形光ディスクカートリッジ」は、5.25インチ(130mm)の記録用ディスクをカートリッジに収めた光磁気ディスクメディア。MO(Magneto Optical disk)のひとつで、そのサイズから「5.25インチMO」「5インチMO」などと呼ばれることも多いです。
「ディスクパック」は、古い時代のリムーバブルHDD用交換ディスク。1960~80年代頃に使われていたもので、その多くは直径14インチのディスクを複数積み重ねており、かなり大きなものです。
「Multi CD-R」(ODX658)は、日本電気(NEC)が開発した光ディスクドライブ。1台でCD-ROMも読み出せるというPDドライブの強みをさらに強化し、CD-Rへの書き込みにも対応したというのが特徴です。
「DataPlay」はデータプレイ社が開発した光ディスク。カートリッジはわずか42.2×33.5×3mm、ディスクは直径32mmという超小型サイズながら、DVDに近い記録密度を採用することで、CDに迫る500MB(片面250MB)という容量を実現していたのが特徴です。
「ATAフラッシュメモリーカード」は、その名の通りフラッシュメモリーを使った記録メディア。PCカード規格に準拠したもので、HDDを搭載しづらい小型のノートPC、小型機器用のストレージとして登場しました。
「Quick Disk」(クイックディスク、QD)は、ミツミ電機と日立マクセルによって開発された磁気ディスクのひとつ。ドライブをミツミ電機、メディアを日立マクセルが製造し、どちらも低コストを重視して開発されているのが特徴です。
「紙テープ」は、さん孔テープ(鑽孔テープ。鑽孔は穴を空けること)とも呼ばれ、文字データなどを記録するメディアとして使われました。その名の通り紙でできていて、データの書き込みは物理的に穴を開けることで行ないます。
「iD PHOTO」は、オリンパス光学工業、三洋電機、日立マクセルによって開発された光磁気ディスク。3.5インチMOはもちろんのこと、MDよりもコンパクトながら、730MBという大容量を実現していたのが特徴です。
「iVDR mini」は、キヤノン、富士通、日立製作所、フェニックステクノロジーズ、パイオニア、三洋電機、シャープ、日本ビクターの8社によって設立された「iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアム」で策定されたリムーバブルHDD規格のひとつ。
「CE-70F」は、シャープが開発した電子手帳専用の外付けフロッピーディスクドライブ(以下、FDD)。プリンター、カセットレコーダーといった周辺機器のひとつとして登場し、3.5インチFD(マイクロフロッピー)が使えるというのが特徴です。
「DD-R」「DD-RW」は、ソニーが開発した光ディスク。CDのひとつとして開発されたDDCD規格(Double Density CD、倍密度CD、Purple Book)用のCDメディアで、追記型がDD-R、書換型がDD-RWとなります。
「ビジュアルメモリ」は、セガが開発した家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」、そしてアーケードゲーム基板「NAOMI」で使われたメモリーカード。
「ミニチュアカード」(Miniature Card)は、PCカードスロットを搭載するのが難しい小型機器をターゲットとした汎用メモリーカード。1995年にインテルが開発し、1998年2月にPCMCIAによって規格化されました。